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誰が日本の医療を殺すのか

誰が日本の医療を殺すのか―「医療崩壊」の知られざる真実 (新書y)

誰が日本の医療を殺すのか―「医療崩壊」の知られざる真実 (新書y)

先月購入した新書ですが、今日読み終えました。非常に興味深い内容の本でした。



第2子の出産を来月に控えてますが、最近非常に注目しているテーマが「医療崩壊」や「出産/お産難民」などのテーマです。

僕は今30歳で、間もなく2人目の子供が産まれようとしてますが、僕の周りでも出産が増えて来ている年代です。我が家は、地方の政令指定都市なので、出産できる場所の選択肢がいくつか与えられていて、その中から交通の便が良さそうなところで、カンガルーケアが出来て、母乳育児推奨の産科を選んでます。それでも、出産予定日の半年以上までには分娩予約をしないと出産できないんですけどね。

しかし、妻の知人で青森在住の女性は、産科の特徴がどうこう、という以前に、出産できる場所がなくて、車で2時間かけた先にしか産科がないそうです。しかも自分で運転しなくてはいけない!!


地元、河北新報でも、今年になってからシリーズ記事を連載してます。
「お産SOS」河北新報
http://blog.kahoku.co.jp/osansos/

しかし、他の方のブログやウェブ上の情報を読んでいくと、地方だけではなくて、埼玉や神奈川でも産科医療は崩壊の危機にあるようです。

ある産婦人科医のひとりごと
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/
天漢日乗
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/
周産期医療の崩壊をくい止める会
http://plaza.umin.ac.jp/~perinate/cgi-bin/wiki/wiki.cgi


この本では、産科だけではなく全ての診療科を対象に書いていましたが、この「医療崩壊の危機」を解消するには、とにかく医師の絶対数を増やす事が何よりの最重要課題なのだそうです。

自分が今から医者になろう、という意欲もないし、そこまでの情熱も持ってはいないけど、これから医者を目指そうという若い人を見かけた日には、精一杯のエールを送って励ましてあげなくてはいけないかな。