ノーベル物理学賞受賞者に対するコメントなど
小林先生・益川先生はそろそろ敬称を失う方々である。つまり小林・益川と呼び捨てにしないと私のような下っ端には何となく落ち着かない、ということだ。これは足利尊氏を足利尊氏様と呼んだら「おまえ何」という感じがするのと同じである。
先に小林益川理論を知りその後に「彼らがご存命であることに驚愕する」学生はそれなりにいると思われる。それくらいの方々なのである。
つまりだ。これは三人ともいえるが彼らはノーベル賞が来たことによって自分たちの研究が評価されたことが分かるレベルの人々ではないのだ。それどころか、ノーベル賞をとっていないことによってノーベル賞を物理学会の最高の賞と呼ぶには躊躇するよね、と思わせるほどなのである。
物理の世界での彼らの評価が受賞によってあがることはない。せいぜい社会的に有名になるだけなのである。このことが物理と無関係な多くの仕事を呼ぶであろうことを思えば、単純にうれしいと喜んでいるわけではないのではないかな、とも推測できる。
彼の格付けについては人によって色々な見方があるとはいえ、地球上に現存する物理学者の頂点、歴史上を含めても特に際立った業績を残した偉人と言って過言ではない。ディラックやファインマン、シュレーディンガーと並べてまったく遜色の無い存在だ。
「信じられるかい。彼、地球の研究者なんだぜ。」