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副市長2人、庁外バトル 仙台市長選「恵美子対決」やゆも

選挙の経済学

副市長2人、庁外バトル 仙台市長選「恵美子対決」やゆも

3カ月前まで執務室を隣り合わせていた仙台市の女性副市長2人が、トップの座をかけて激突する。仙台市長選(12日告示、26日投票)で6日、立候補を表明した副市長の岩崎恵美子氏(65)は「旧体制への挑戦だ」と強調。市OBや市議会の後押しを受けて出馬する前副市長奥山恵美子氏(58)への敵意をむき出しにした。副市長同士が対決する異例の構図に、周囲からは困惑や批判の声も出ている。

 6日午後、ピンク色のスーツで記者会見に臨んだ岩崎氏。今年3月に副市長を辞職した奥山氏をどう思うかに、報道陣の質問が集中した。

 岩崎氏は「子育て支援などで、彼女が副市長の役割を果たしたとは思えない。(市役所出身者による)旧体制に戻していいのか」と強い調子で批判し、「梅原市政の評価すべき点は継承する」との姿勢を打ち出した。

 2007年4月、梅原克彦市長は副市長3人体制に人事を刷新した。教育長だった奥山氏と一緒に抜てきされたのが当時、厚生労働省仙台検疫所長の岩崎氏だった。

 岩崎氏は今年4月以降、新型インフルエンザ対策で国を先取りする「仙台方式」の旗振り役として脚光を浴びた。

 就任当時、岩崎氏は健康福祉、危機管理、経済分野を担当したが、市立病院の移転計画や産学官連携事業などで市職員との不協和音も表面化。08年春、梅原市長は担務のほとんどを外した。

 岩崎氏は梅原市長に対する不満を公然と言い、周囲にはたびたび「辞めたい」と漏らした。だが、昨秋に発覚した梅原市長のタクシーチケットの不適正使用問題を機に、市有力OBや市議会が現職を見限り、こぞって奥山氏擁立へと流れたのを受け、「市長擁護派」へと一変する。

 「一緒に登用された奥山氏への激しいライバル心もあった」と市幹部。梅原市長の立候補断念が、名乗りを上げる大義と好機になったようだ。

 女性副市長として市政のかじ取り役を担った2人が、市長選でしのぎを削る。同名をもじって「恵美子対決」とやゆする声も聞こえ始めた。

 当の奥山氏は「市民が判断すること。私はさわやかな選挙戦をしたい」と受け流すが、市長選へ立候補を表明した他の3人は「内輪の戦い」と批判を強める。

 元市議柳橋邦彦氏(68)は「市役所の場外乱闘に巻き込まれる」と懸念し、市議の渡辺博氏(59)は「市民不在の権力闘争だ」と指摘する。ベンチャー企業経営の佐藤崇弘(29)も「市民に混乱を与えるだけだ」と訴える。

 「副市長3人体制」の中で1人残った笠原周二副市長は「結果的に市役所内部が混乱していると見られても仕方がない」と話している。

他の男3人の候補者の影がすっかり薄くなってしまいました。

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