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フェルマーの最終定理読了

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

今年の夏、新潮文庫の夏の100冊フェアで購入した「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン)を、今夜ようやく読み終わりましたよ。買ったのは夏だけど、読み始めたのは先週くらい。3回くらいに分けて一気に読みました。

この本では、古代ギリシャの時代から現代までの、数学と数学者の歴史を追っていってるのだけど、数学者それぞれの人生ドラマにとにかく引き込まれます。個人的に印象に残ったのは?章で紹介されていた、19世紀フランスの若き数学者エヴァリスト・ガロア

彼が数学を学んでいたのは15歳から20歳までのわずか5年間。その短い期間にも関わらず、アンドリュー・ワイルズが最終的にフェルマーの最終定理を証明するための、画期的なアイディアを残していたというのだから驚きだった。しかも彼の人生の最期は、女性を巡る決闘の末の死だそうだが、時代を感じてしまう。

その他にも、谷山−志村予想のように、日本人が数学の歴史に大いに貢献しているのに、意外と日本人自体はその事をほとんど知らないんだなー、という事。日本人だって結構やるんだぜ、って大きい声で言ってもいいのにね。


ちなみにこの本は、数学を知らない人でも理系じゃない人でも、十分楽しめる本です。うちの奥様は100%文系人間なんですが、小難しい証明の話などで多少引っかかるものの、十分この本の面白さや数学の魅力、数学者の人間ドラマなどを楽しんでました。是非お勧めです。

さて、次はサイモン・シンの「暗号解読」でも読もうかな。