仙台のIT業界での話
取引先でもあり、知り合いが勤めていた会社の話題なので、メモしておく。あとで、日経コンピュータのバックナンバーを買って読んでみる。
話の大筋は、東北地方最大の地方銀行である七十七銀行の案件を日本IBMが引き受けて、それをJCE(ジェーシーイー)に開発案件を請負契約をさせた結果、見積もりを大幅に超えた追加費用をIBMが支払わず、JCEは大赤字を出して民事再生法の適用が為されるというものです。
短い話なのですが、要点が幾つもあります。
01. 七十七銀は仙台では有名な問題案件であった。
02. 日本IBMは七十七銀と主張が噛み合わず、プロジェクトが途中で中断した経緯があった。
03. JCEには、リスクは無論のこと、経緯など一切が知らされて居なかった。
04. JCEが得意なのは、流通分野の案件である。
05. 日本IBMの担当者は、銀行業務は知らなくても構わないと言っていた。
06. JCEは、リスクを感じたので「派遣契約」を希望したが、「請負契約」とされた。
07. JCEは日本IBMは得意先である。よってJCEは受注を決断。
08. JCEは通常外部設計以降の作業を担当するが、今回は要件定義からであった。
09. 七十七銀は要件定義は中断前に完了しているので、日本IBMの責任で纏めるべきと主張しJCEは対面できなかった。
10. 日本IBMに要件を把握した人は居なかった。
11. 日本IBMは、JCEに見積もりを抑えるように何度も言った。
12. 内部設計の見積もり後、不明、不具合部分が露出し直ぐに開発規模が膨らみ始めた。
13. JCEは、日本IBMに追加支払いがなければ続行不可能と打診し、日本IBMは「追加発注を約束した」との事。
14. 技術者が休日返上で昼夜問わず働き、システム稼動時期を死守した。
15. 日本IBMは、「請負契約であるため追加費用はJCEの責任だ」と主張
記事の詳細は、『日経コンピュータ 2008/08/15号』を御読み下さいませ。